特に何かがあったわけではないのだけれど、ツイッターじゃなくてここに書くべき内容ができたので記述する。
睡眠不足でメンタルが壊れた話。
20201211、最終出勤。
正確には12/25に再度本社に書類とかとかを書きに行くのだけれど、まあ気持ち的にはもう切れたので最終出勤としたい。
11月頭、上長に辞める旨を伝えた。理由は業務が合わないみたいなことを伝えたと思う。けれど辞める理由なんて一つなわけないし、塵積なので直接言うわけないよね。
別の場所でどうだとか言われたけど、きっとそれじゃ意味がないんだろうなって思う。
次は決まっているのかって聞かれて決まっていないって答えた。きっと呆れられたと思うけど、早く逃げ出したかった。
9月中頃当時、今までの業務とは勝手の違う部署で作業を始めた。
慣れない環境、慣れない作業、慣れない客先。元々人当たりの良い方ではなかったけれど、入社前に思い描いていた内容ではあったからやる気もちょっとあったし、ワクワクしていた。思えばこの時点で少し、いや大きな勘違いをしていたのかもしれない。
分からない内容を自分なりに解釈しつつ、不明点は確認をしていた。脳内では完璧に物事は進んでいた。最初から小さな躓きはあったけれど、経験や成長に繋がると信じて続けていた。元々燃えているところに投げ込まれたからある程度の覚悟はしていたけれど、毎日作業が終わらず、23時を回る頃に帰宅をしていた。
この頃辺りからか、不眠症に陥った。毎日4時間近くは寝れていたから不眠症ではないのかもしれないけれど、ある時間までは目が冴え、ある時間を過ぎると途端に落ちていた。日中は常に頭痛、真っすぐ歩くことも困難でふらつく、酷い時には耳鳴りが鳴りやまない。睡眠が不足、ないし十分に取れていないと途端に体調も悪くなるのだなと知れて今ではちょっといい経験だったかもと思える。
三大欲求という言葉があるけれど、僕は昔から食に対する意欲はあまりなくて、性欲に対してはもはやトラウマみたいなものがあるから実質的には一大欲求であり、言ってしまえば他者の三倍近く睡眠に縋っていたのかもしれない。
その睡眠が侵されてしまった。
ショートスリーパーなら3時間も寝れば十分に動けるらしいけれど、あいにく僕はショートスリーパーではない。疑似的にそうなっていただけで実際には他の部分を犠牲にして毎日起きて歩いて働いていたわけだと思う。
この頃くらいから異様にメンタルがお亡くなりになっていたと思う。元々強くもないのにね。何をしても楽しくないし、何を食べても美味しくない。明日を考えるだけで憂鬱になっていた。ただ睡眠不足なだけなのに。笑えるね。
なんで働いているんだろってちょっと考えたんですね。
元々この道を選んだのって、たしか映画のマトリックスを見たからだったと思う。機械だらけのディストピアな世界、その中にあったきらめきに憧れたからだったと思う。でも現実ってコロナとか関係なくきらめきが無いだけの世界じゃないかな、なんて思えてしまった。きらめきのない世界ってのが事実なのか、だとしたら他の多くの人はそれを誤魔化し生きているのか。とかとか考えだしちゃったらもう頭がパンクしちゃった。仕事も楽しいとかワクワクとか、そんなこと思う余裕もなくなってしまった。
10月中頃、steamでオータムセールがあった。
僕は四季のうちオータムって言葉が耳に馴染みが無いから、未だにふと言われてもスッて浮かばない。9月産まれなんだけどなぁ。
セールを覗いていたらベヨネッタがあったのは覚えている。500円。なんか1000円よりも高いなぁみたいな感想になっていた。
他にも掘り出し物ないかなぁって色々と漁っていたらとあるゲームを見つけた。
霧に包まれた断崖を一歩でも踏み外したら真っ逆さまに落ちてしまうような荒んだ僕の精神がなんの迷いもなく、淡々とページを進めていった。
廃墟と化した無人島で女の子と暮らしていくサバイバルゲームだった。
アニメを見ていたころはさ、ほのぼののなにがいいんだか、もっと刺激があった方が面白いだろなんて考えていた。けれども、今ではこういった現実から逃げる場所を無意識に探している自分が悲しくて惨めで。でもこれが救いになるのかななんて考えていた。
思えば今年の3月の終わりにも無人島のゲームを買った覚えがある。当時はワクワクしていたけれど今ではもう起動もしていない。こっちはどうなんだろう。
そんなことを考えながらの翌週。10月の終わり、そのゲームを買った。
記憶が正しければ10月最後の土日はこのゲームに費やした記憶がある。
何もない無人島で釣りをして、食事をして、惰眠を貪って、女の子といちゃついて。変な話、この半年くらいで一番精神が安定していたかもしれない。
なんだ、僕にも三大欲求ちゃんとあるんじゃん!なんて変な感動もしていた。ゲームの中なのにね。
久々に満足のいく土日を過ごして現実へと還った。たしかその日はモチベーションがすごかった記憶ある。でもその理由がさっさと業務終わらせて早く帰りたいっていうんだから変な話。仕事に対するワクワクも情熱も無くて、早く帰りたいってんだから。なんで働いているんだろうな。
そんな自問自答を数日繰り返した翌週、仕事を辞めた。
辞めるって伝えた日は心が躍ったし、年内で辞める人たちと異様に仲良くなれたしすごい楽しい気持ちだった。なにが起きてももう辞めるしなぁ~ってメンタル。不眠症自体は治らなかったけど、気持ち的にはだいぶ余裕ができていた。
でもきっとこれはさ、寿命の長さで言うと始まりの終わりくらいだろうけれど、本当は終わりの始まりなんだろうなって内心気づいていた。