『草薙先生は試されている』

こんにちは。

先日、十角館の殺人を探しに行ったら見つからなかったのでそう言えば草薙先生の単行本出てるんだっけな……って思い出したので買ってきました。

 

星海社さんのツイ4で連載中の四コマ漫画なのですが、そこで連載してる中だと群を抜いて名作なのでちょっと書きたいなと。

ツイ4(https://twitter.com/twi_yon)自体はツイッターで公開されてますし、他にも面白い漫画が多数ありますので気になる方は是非チェックしてみてください。個人的にオススメはショウマケイト先生の『ともだちをつくろう。』です。鬼作。

 

 

さて、本題となる『草薙先生は試されている』は一言で説明するならば、「36歳である草薙先生(草薙美奈子)と中学一年生の一姫ちゃん(久保田一姫)の百合漫画」……となるのですが、これだけでは魅力を説明しきれない作品になってます。

というのも一姫の親(久保田八重)が草薙先生の学生時代の良き友人であり、初恋相手でありました。そして想いを告げぬまま失恋し、結婚。彼女を祝福するも、そこに自分の居場所は無いと言わんばかりにそのまま距離が離れて行きます。その後中学の教員となった草薙先生の元へ八重と一姫がやってくる・・・

 

相関図としてはこんな感じ。ざっくり。

 

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一姫は草薙先生が八重を好きだったというのを理解したうえでアピールをしてくる。長かった髪を学生時代の母のような短い髪にしたり、草薙先生が八重に向けて買った浴衣を着てきたりなどなど・・・次第に草薙先生も「八重ならこんな服は着ない」だなんて一姫に八重を重ねてしまったりなど、もどかしいながらも読んでて楽しめる作品になってます。

 

基本は一姫に振り回される様子を見て楽しむ作品ではあるものの、草薙先生がそれだけでないところが本作の素晴らしいところ。

二年目の新任である有村先生は多忙の中仕事が上手く回らず生徒を邪険に扱ってしまう回があるのですが、そこでの草薙先生の対応が素晴らしいの一言でした。有村先生からすると草薙先生は完璧な先生であり、憧れの存在。彼女に憧れたがために「完璧」であろうとするも、それは有村先生視点の草薙先生であっただけ。実際の草薙先生は完璧であるとするも完璧ではなかった。そんな有村先生へのアドバイスは読む人にも何かが届くと思います。

 

草薙先生は試されている。(1) (星海社コミックス)

草薙先生は試されている。(1) (星海社コミックス)